令和6年度 経済産業省 産業標準化事業表彰 三氏が受賞

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このたび、本会の規格会議傘下委員会に所属し、国際標準化会議の日本代表としてご活躍いただいている専門家の三名が令和6年度産業標準化事業表彰を受賞しました。

産業標準化事業表彰は、国際標準や日本産業規格(JIS)の作成等に率先して取り組まれ、顕著な功績のあった個人や組織を顕彰するもので、この表彰を通じて、様々な標準化活動への理解・認識の向上、標準化を企業戦略に活かせる人材育成の強化を目指します。


左から、吉井 雄一 氏・波多野 邦道 氏・高橋 裕公 氏
表彰
産業技術環境局長表彰(産業標準化貢献者)
受賞者

高橋 裕公 氏  所属:株式会社本田技術研究所
ISO/TC22(自動車)/SC36(衝突安全とその試験法)/WG5(衝突試験用ダミー)
プロジェクトリーダー

受賞業績
高橋氏は、車両の歩行者脚部保護性能評価のための次世代型脚部インパクタaPLI(advanced Pedestrian Legform Impactor)に研究開発段階から主導的に取り組み、2015年のPWI開始から、ISOにおける2つのTS(技術仕様書)策定のプロジェクトリーダーとして、多数の国際会議を通じて各国のエキスパートの知見を取りまとめ、日本提案のISO/TS 20458及びTS 20459は2023年に発行されました。
aPLIは現在、世界をリードする自動車アセスメント(欧州、中国、韓国及び日本)に既に採用され、その世界的貢献が各国に認識されており、日本のプレゼンス向上にも大きく寄与されました。

表彰
産業技術環境局長表彰(産業標準化貢献者)
受賞者

波多野 邦道 氏  所属:本田技研工業株式会社
ISO/TC204(ITS)/WG14(走行制御)
プロジェクトリーダー


受賞業績
波多野氏は、自動車の自動走行システムの社会実装に際し、自動走行車両が社会に受容されて新市場を形成するには、研究開発と並行して国際規格と国際基準調和を両輪として進める必要がある事をいち早く指摘し、自らISO TS 23792-1(高速道路におけるレベル3自動運転システムの枠組み及び基本要件)においてプロジェクトリーダーを務めました。
基準調和においても自動車基準認証国際化研究センター内に設置された自動運転基準化研究所の副所長ならびに自動運転基準標準連携TFの主査として議論をリードし推進し、我が国が世界で初めてレベル3自動運転車両の走行実現に寄与されました。

表彰
産業技術環境局長表彰(産業標準化貢献者)
受賞者

吉井 雄一 氏  所属:本田技研工株式会社
ISO/TC22(自動車)/SC35(灯火器・視認性)/WG3(運転視界)
プロジェクトリーダー

受賞業績
自動運転と先進運転支援システムの進化に伴い、センサーが外界からの影響で機能が低下し失陥する事を未然に防ぐためのセンサークリーニング技術は重要性が増す中で、吉井氏は自社内での基礎研究成果を礎としてセンサークリーニング分野の国内小委員会を立上げ、リーダーとして従事しました。
またISO/TC22(自動車)/SC35(灯火器・視認性)/WG3 (運転視界)にフランスより提案されたISO/DIS24650(悪天候下での自動運転用センサー洗浄システムの評価)において技術的視点でスコープの不備を指摘し、規格を適正な方向に導く事に成功しました。
この成果は市場の適正な拡大や国内産業育成に繋がるものであり、その功績は多大です。

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