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長澤ら(1)は三元触媒反応モデルの構築に向けて、OSC材への酸素吸蔵放出過程の解明に取り組んでいる。酸素の吸蔵状態を可視化するために、高温にて同位体(18O2)を吸蔵させたのち、常温のHe噴流により急冷して吸蔵状態を凍結する同位体クエンチ法を用いている。本報では、吸蔵時の温度影響について調べた結果、以下のことを明らかにしている。
(1)いずれの温度においてもPdを起点に酸素が吸蔵されるが、低温ほど吸蔵領域が狭くなる(図1)。
(2)400℃において、Pd、CZ、気相の三相界面周辺から酸素吸蔵が行われる。
本研究により、吸蔵状態にある酸素の分布が明確に捉えられるようになり、モデル構築や酸素吸蔵能の拡大に向けて、更なる研究の進展が期待される。
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